元教員やるやんの考えるブログ

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担任のサービスはどこまでやるべき?

前回は担任についてブログテーマにして投稿をさせて頂きました。今回は担任業務の中でどのようなサービスをしていくべきなのか。子どもに向けても保護者に向けても大きく関係する事なので綴っていきたいです。

 

 

行き過ぎたサービスは禁物

学校教育の中で、「あの先生が担任になって良かったな。」と思われる事ほど嬉しいものはありませんよね。しかし、それは行き過ぎたサービスによって思われているもので

 

はないか再確認が必要です。例えば、担任がプライベートの時間まで削って生徒のために何かをする。それは素晴らしい事ではありますが、実際には教員の業務の範疇を超えている事も珍しくありません。周囲にどのような影響があるのかをしっかりと確認した上で行動していく事が大切です。

勿論、行き過ぎたサービスは保護者にとっても生徒にとっても、そして上司に対しても評価は高くなるものでしょう。周囲に悪影響を与えなければ良いものです。

 

 

実際にどんなサービスがダメ?

実際にどんなサービスがダメなのか考えていきましょう。

生徒の一年間を振り返るものとしてビデオを用意して最後に配布する事をしている教員もいます。そうする事によって生徒にとっては思い出になる。保護者にとっても子どもの生活を知れる、思い出のビデオを持てる事になります。しかし、周囲の影響はどうでしょうか。

他クラスの保護者からは、「あの先生のクラスだけビデオがあるのですか?」となりますよね。同じように他クラスでも行うと、担任の負担は増えていくものです。編集技術を持っていない教員は勉強をしなければなりませんので当然のようにプライベートの時間がなくなります。そして、クラスによって不平等が起こる事も承知をしなければなりません。

一人の担任が生徒にとって良かれ、と思って行動すると周囲の影響によって疲弊する方が増加していきます。行き過ぎたサービスによってどんどん悪い方向へ周囲を巻き込むタイプの担任が存在していますので、不公平にならずに学年でしっかりと足並みを揃える担任サービスが必要になります。

 

 

どんな業務に力を入れるべき?

行き過ぎた担任業務は周囲を悪い方向へ巻き込むもの。ではどのようなサービスに力を入れるべきなのでしょうか。それは、一般的とされている担任業務を更に良いものにしていく事です。三者面談であったり、家庭訪問であったり、業務時間に行える仕事の質を高めていく事。それが大切です。生徒の思い出作りも大切ではありますが、やはり一番は保護者と生徒の将来に対するものを共に考えることだと私は思います。

進路相談であったり、学力の伸び悩み、普段の生活態度等の事を力を入れて指導していくと、その生徒のためになります。決して生徒に損をさせるものではなく、社会生活に必要なスキルを身に付けるためのものですからね。

 

 

まとめ

担任を持つと張り切る気持ちもありますが、それは周囲を巻き込んではいけないものです。学年単位でどんな活動をしていくのか相談をしながら足並みを揃える事が重要になります。不平不満の出ないよう、不公平な事が起こらないように気を付けながらクラス運営をしていく事も仕事の一つです。

どうしても生徒の思い出を作ってあげたいのであれば、それは教頭や校長に相談する前に、学年主任を相談をして足並みを揃える準備をしていくべきです。

決して自分の評価だけを考えるのではなく、周囲に迷惑を掛けないようにしていくものです。