元教員やるやんの考えるブログ

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生徒を惹きつける授業!導入部分が最重要になる

前回の投稿記事と内容が重なるものとなっていますが、これは教員として押さえておきたいポイントです。生徒の興味を惹きつけて学習意欲を高める事によって、単元の学力を向上させるだけではなく、教科自体に関心を持ってもらえるようになる可能性があります。

手を抜いている教員は生徒に授業の魅力を伝える事を放棄していますが、それは教員として失格です。常に努力をして生徒の可能性を拡げられる授業を目指していきましょう。

 

 

生徒を惹きつけるとは?

 

私は「生徒を惹きつける」と表現していますが、そもそも惹きつけるとは何でしょうか?それは興味・関心を高める事にあります。

「学力を向上させて試験で点数を取らせられる授業を展開したら十分ではないか?」

そう思う教員も当然いますよね。教員によって考え方はそれぞれですが、個人的にはその考え方をするなら予備校講師や塾講師に転職をして欲しいものです。

学校教育では、学力向上よりも、生徒の興味・関心を引き出せる授業を行い生徒自身の世界観を拡げるをメインにして欲しいものです。そうすれば自然と生徒は授業に対しても学習意欲のある姿勢ができており、学力向上もしていくものです。

例え進学校であっても、狭い世界観で生きてしまう生徒を育てる事になれば人間としての可能性を狭めてしまう教育です。偏差値の高い高校・大学に進学をしたとしても狭い世界観を持ったままでは本人の進路の可能性も潰しているのではないでしょうか。

 

 

どうやって惹きつける?

生徒を惹きつける授業をどうやって展開していくのか。それは導入が重要な要素となります。しかし、その内容までは教える事ができません。前回の記事でも伝えた通り、教員の個性を活かした授業を展開していく事が大切なのです。そして教科によっても活用できる知識は異なってくるもの。生徒の興味・関心を引き出す方法は教員やクラスの雰囲気などによっても異なるものです。一概に答えを導き出す事はできないものです。

 

 

今までの経験を活かした授業にする

授業を行う度に反省点・改善点はあるものです。その経験を活かしていく事によって生徒を惹きつける方法は見えてくるのではないでしょうか。

「あの話は食いつきが良かった」

「寝ている生徒がいた時の状況はこうだった」

様々な点を振り返るときっと惹きつける授業の答えが見えてくるはずです。その答えの中にあなたの個性も含まれているので、それは立派なあなただけの授業になりますよ。

「新人なのに経験を活かす事なんてできない!」

新人の教員の方は思いましたよね。当然です。初めての授業になるのですから、過去に振り返る授業も無ければ反省点もない。そんな時には現役学生の頃を思い出して下さい。当時の先生が行っていた授業の良い点、悪い点を今なら評価する事ができるはずです。そして、自身で興味・関心を引き出されたポイントを思い出して下さい。そうする事で経験値の無い教員であってもヒントから答えに辿り着く事ができるかもしれません。

 

 

導入部分だけはミスをしないように!

ここまできたら授業の本番を行うだけです。学習指導案も完成して後は授業に挑むだけ。そこで一つ、生徒を惹きつける授業のアドバイスを行うと導入部分だけは80点以上を目指して下さい。

導入部分は授業の本題に入る前の準備タイムです。そこをミスすれば生徒は学習内容に興味を失ってしまいます。惹きつける話ではなくなって居眠りする生徒も増えてしまうでしょう。そう、導入とは非常に重要なパートなのです。しかし、逆に捉えたら導入を成功させるだけで生徒を惹きつけられるのです。そう考えると展開で惹きつけるよりも簡単だと思いませんか?

 

 

難しく考えない!意外と単純なもの

導入が最重要とタイトルで表現していますが、あまり難しく考えないで下さい。興味・関心を引き出す答えは意外と簡単だったりするものです。

前回のブログ記事では、「世代に関係なく共通したもの」が近道と言いました。確かにそれも一つの手です。他にもたくさんの手がある事を覚えておいて下さい。

私は情報科・地理歴史・社会科が専門で狭い教養しか持っていないので他の教科を語る事はできません。しかし、必ずどこかに生徒が興味を示す導入のヒントはあるものです。私の経験上では「お金の話」が強い武器になりましたが、その他にもできるだけ生活の身近にある事、そこに学習内容を当てはめていくと生徒の反応は良かったです。

 

 

まとめ

教科によって生徒を引き寄せる近道は異なるもの。教員の誰もが答えを探す事に時間が必要になります。しかし、その答えを見つける事によって、生徒の学習意欲を高められます。そして、授業面だけではなく、「面白い授業をする先生」として生徒と教員の信頼関係を深められるチャンスです。このブログでは生徒を惹きつける事に関しての答えは明言する事が出来ませんでした。しかし、教員として向上心を維持している方であればきっと生徒のためになる授業を展開するスキルが身に付けられます。私はそのような教員を、教員の卵を応援しています。