元教員やるやんの考えるブログ

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最高の授業を目指す!経験を活かした授業作り

いつでも最高の授業を目指す者こそが真の教員です。向上心を忘れないでいる事はとても大切ですよね。ベテランになればこそ経験から授業のコツを掴めていくものですが、新人では右も左も分からない。最高の授業を目指す前に、一人前としてやっていく事に精一杯。しかし、授業のポイントさえ分かっていれば一定の質を超えられるようになります。そのヒントはどこにあるか考えていく事が大切です。

 

 

今までの経験を無駄にしない

授業を構想する上で決して欠かせない事が過去の経験です。新人にとってはまだ「経験がないので無理」と思っていませんか?教員歴での経験も大切なのですが、人生の経験から授業のヒントを見つけ出せるようになれば授業の質は高くなっていくものです。

 

今までの経験とはどのようなものでしょうか。それは誰にでも経験のある事です。

 

 

学生時代に受けた授業

誰もが義務教育を終えて人生を歩んでいくもの。そこに授業構想のヒントはあります。大学生や社会人のなると学生時代のつまらなかった記憶はどんどん忘れてしまいます。しかし、そこに重要なヒントがありますのでしっかりと思い出して下さい。

学生時代にはどんな授業を受けてきましたか?特にベテランの教員だった方の授業は参考になるものが多いです。どんな展開をしていたのか、自分の担当したい教科の授業は特に思い出したいところ。鮮明に思い出せるのであれば、一つの授業を指導案に書き出して模擬授業を行ってみて下さい。テンポや時間配分、導入のコツなど参考になる事はとても多くあります。

 

 

ダメな授業の典型を思い出せ!

学生時代に受けた授業の中で、今なら「あの授業はダメだっただろう」と思える先生はいましたが?そんな先生に出会えていたら教員を目指す上で最高のヒントになりますよ。ダメな授業のマイナスポイントさえ押さえていたら、自分の授業にダメ要素を避けられますので授業の質を下げる要因を排除できます。

例えば、授業は基本的に面白くないもの。しかし、その中でも「寝ている生徒が多い授業」があったとします。その原因を探れば自分の授業を居眠りに使われない授業に仕上げられる可能性は高くなります。

授業を受けていた時に自分が退屈をしていた授業は何の教科でしたか?どのような授業内容でしたか?どうして面白くなかったのでしょうか。それを明確にしておくと授業作成に役に立ちます。

 

良い授業は特に思い出せ!

面白かった授業は誰にでも経験があると思います。それは主要科目じゃなくても良いのです。試験がない道徳でも良いです。その授業の何が面白かったのでしょうか?教員の話術?理解がしやすい授業?その面白い要因は要チェックです。生徒を惹きつけるための武器として使えるものですからね。

「良い授業の定義ってなに?」と思われた方もいると思います。実際に私も教員生活を終えるまでに定義付ける事はできませんでした。しかし、これだけは言えます。生徒の記憶に何か一つでも残せた授業。個人的な意見で申し訳ないのですが、私はそう思っており、今でもそれは変わりません。授業を受けても記憶に何も残っていないのであれば、それは生徒にとって時間の無駄になっているのではないでしょうか。逆を捉えるのであれば、何か一つでも残せたら良い。そう思います。

これでは良い授業のヒントにはなりませんよね。でも、教員によって得意不得意は変わるもの。自分の得意なリングに生徒を引き込めたら良い授業になると思いますよ。

話術を鍛えていく事も一つの手です。理解度が高い授業であれば生徒も教科が面白いと感じるかもしれません。グループワークで友達と学ぶ楽しさを知るのも良いですね。

様々な方法で良い授業は作れるもの。まずは自己分析をして得意なリングを見つけ出せると良いです。

 

 

大学生活の勉強は無駄じゃない

教育実習を経験して、大学で行っていた模擬授業は無駄だった。通用しないと思った方もいると思います。しかし、それは無駄ではありませんよ。大学時代の模擬授業は学習指導案作成の基礎を覚えるものです。そして、同じ教員を目指す友人の模擬授業の良い点・悪い点を参考にする事もできます。意外と経験のない教員見習いの授業であっても良い点は多くあり参考になるものです。指導案の基礎を養っていく事に加えて友人と切磋琢磨する良い場面です。

 

 

教科を超えていけ!全てのものがヒントになる

今では他教科と内容をクロスさせる授業内容にする傾向がある学校も見られます。そのため、自分の担当教科だけではなく、他教科を知っておく必要とされる場面もあるかもしれません。そのためにも他の教員の授業参観をする意味は深いものです。そして、何より授業参観をする事で自分の授業に参考になるポイントがあるかもしれません。

他教科は内容が異なるから参観する意味がない。そう思っていませんか?授業の内容をクロスさせる・ヒントを探す。それだけではないのですよ。他教員とのコミュニケーションのチャンスにもなります。教員間のチームワークはとても大切なもの。しっかりとコミュニケーションをとっていきたいです。そして、やる気を直接的に見せられるので他者からの評価も高まりますよ。

 

 

まとめ

授業を作り出す基本的なイメージとは過去の経験にあるものではないでしょうか?その経験をどんどん活かしていきたいですね。そして、他者の良い部分を参考にしていく。それはとても大切です。過去の経験だけではなく、これからの経験も重要です。向上心だけは忘れないようにしていきましょう。