元教員やるやんの考えるブログ

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教育実習を乗り越える!苦しみの向こう側へ

地獄の教育実習

教育実習は教員を目指す上で避けて通れない道。学生の方はここで非常に苦しい思いをする事になります。それは実際に現場を体験する事にあります。その中で理想の教員生活ではなく、地獄の様な指導を受けた経験のある教員は多いはずです。私もその中の一人です。心身が限界を迎える教育実習、その苦しみの向こう側には夢が待っていますので耐えて耐えて乗り越える必要があります。しかし、地獄の様な実習と言えども、確実に貴重な経験を積める機会なので悪い事だけではなくメリットはとても大きなものです。

 

 

心身の健康には注意を

教育実習の期間は欠席をする事は基本的に許されていませんので、心身の健康を保つために注意をしなければなりません。この期間に病気にならないように細心の注意を払い、風邪などを予防しましょう。欠席をする事で実習期間の延長であったり、最悪の場合には取り消し処分もあります。この単位を修得しないと教員免許は手に入れられませんので、絶対に健康を維持しましょう。

 

生徒との関わり方を学べる

これは教員になる上で非常に大切な事柄になります。最近ではよくある生徒との信頼関係の中で、友達のように関わっている先生は珍しくありません。確かに生徒との距離を縮める上で手っ取り早く行える接し方ではあります。しかし、このような信頼関係になってしまうと指導をする時に生徒はどのような態度になるか考えた事はあるでしょうか?友達に説教をされる事なんてありませんよね。本当に指導をしなければいけない場面で先生として生徒は接してくれなくなります。そのために言う事を聞かなくなったりするようになります。「時には友達、時には先生」と言った理想の関係は簡単に築けるものではありません。しっかりと先生として接するように意識をしておく必要があります。と言っても、教育実習の時点ではまだ半人前です。生徒も教師として意識しない事が多々ありますので難しいかもしれません。

教育実習の時点では、生徒と接する機会を多くしておくと授業を行う時に役に立つ関係を築けるようになります。実習の時点では生活指導を行う場面もありませんので、先生と生徒の関係は築けない方が大半です。指導教員と生徒の関わり方を観察していると将来に生徒との関係を築く時のヒントが見つかります。

 

 

授業展開は難しくて当たり前

 教育実習で初めて本当の授業を展開していく事になります。今まで模擬授業をしてきたから大丈夫!と思っている方はいませんか?それはあくまでも模擬です。本当の生徒に対して授業を展開する事は難易度が非常に高いものです。予測しない発言も多くあり、考えていた授業を展開できない事も珍しくありません。それを初めて行っていくので失敗は当たり前。反省として授業の全てをダメ出しされるでしょう。誰でも最初の授業はそんなもの。ここで失敗をしない人はいないと思います。

授業構成や展開に失敗をして落ち込むのは当たり前ですが、失敗を恐れてはなりません。教育実習の間は失敗が許されるものであり、実習生が授業に失敗した部分は教員が後から生徒にしっかりと教えていける予定に組まれています。この期間だけは先生としての授業を失敗する事が許されます。誰でも失敗はするもの。そこから何かを掴む事が実習生の一番の仕事です。

 

指導教官は厳しいもの

教育実習の間には実際に教員として仕事をしている方に指導を行ってもらいます。その担当教員は、指導教官としてマンツーマンで実習中のサポートを行ってくれます。しかし、現実にはサポートと言っても厳しい指導となっており授業のダメなポイントを強い口調等で指導します。この厳しさに耐えられなかった教員見習いもいます。そして、指導教官は通常業務もありますのでとにかく時間がない。質問をしたくてもできないような状況に陥る事は珍しくありません。

まず、指導教官は厳しくするように言われている事が多いです。将来の教員を目指す人間であれば失敗は許されない場面もありますので厳しい指導が入ります。それは、あなたの将来のために、そして立派な教員になる事を期待して厳しく指導をしてくれています。実習生の面倒を見る事が嫌と言う訳ではありませんので勘違いだけはしないようにしましょう。そして、教員は忙しいもの。授業展開等で質問をしたい事は多くありますよね。指導してくれる教員は担当だけではありません。他の教員を頼っても良いのです。この厳しい指導を乗り越えるためには必死になりましょう。使える教員は全て使う。そして最高の授業を展開できたと胸を張れる実習を目指しましょう。

 

 

実習が終わったら

教育実習の長い期間が終わればホッとしますよね。やっと普通の大学生活に戻る事ができる。しかし、実習が終わればゴールではありません。教員を本当に目指すのであれば、それは一つの過程です。まだスタート地点に立ってもいないのです。

大学生活に戻る前にもう一度、実習を振り返ってみてはいかがでしょうか。きっと実習日誌に記載ができなかったエピソードもあるはずです。後からメモをしておくと良いでしょう。そして、大学を卒業して再び教壇に立つ時までその経験を忘れないようにしておきましょう。日誌は捨ててしまうのではなく、思い出として、そして教員への道のりに挫けそうな時に役立つアイテムになります。

 

 

まとめ

厳しい指導にも耐えて、教員への道を進んでいると実感するイベントでもあります。この試練を乗り越えられたなら免許取得までもう一息となります。人によって楽しく過ごせた実習、地獄だった実習と感想は異なるでしょう。しかし、その経験こそがこれからの将来に大切なものになります。これから実習を受ける方は不安も多くあるでしょうが、貴重な経験を積める機会ですので思い切り教育現場にぶつかって下さいね。

時々、厳しい指導とパワハラを勘違いする指導教官がいる事にだけ注意をして下さい。メンタルをやられてリタイアしてしまう方もいるほどです。指導の範疇を超えていると思った時には、その他の教員や教頭・校長に相談をする事も大切です。加減を知らず、悪意を持っていなくても行き過ぎた指導はあなたの成長を妨げるもの。パワハラだと感じたらすぐに相談をしましょう。