元教員やるやんの考えるブログ

元教員のやるやんが教育について参考になれば、と情報を発信します

授業は全力で!ミスしても落ち込むな

前回は教育指導案についてのブログ記事を投稿させていただきました。今回は授業についてをテーマに投稿したいと思います。

 

 

授業は毎回が本番

授業はいつでも本番になりますので全力で取り組む必要があります。その理由は非常に単純なもので、生徒にとっては一生に一度の授業だからです。そのため、絶対に手を抜いた授業だけは行ってはいけません。疲れていても、睡眠不足であっても、生徒は学習をする権利がありますので、それに応える事が仕事になります。手を抜く事は絶対に許されないと言う事だけは覚えておいて下さい。

 

よく見かけたダメな教員の典型としては、指導案・プランを毎年、使いまわして改善をしていない教員です。これは教員としては仕事が楽になります。しかし、生徒にとって常により良い授業を提供する意志が見られません。授業構成は毎年、見直してより良い授業を作る事が教員としての絶対条件です。

 

 

ミスは絶対になくす。その心だけは持っていて

仕事をする上で、特に授業になれば生徒によって発言等は異なってくるものです。そのため、予定していた授業プランから逸れる事も珍しくありません。また、自分の知識不足が原因で質問に答えられなかったなど。様々なミスはあるものです。私は教育実習の時や新人非常勤講師時代によく言われていました。

「ミスは絶対に許されない」

確かにその通りです。物事を教える立場においてミスは許されないもの。上記した通りに生徒にとっては一度だけの授業です。しかし、教員も人間ですのでミスは必ず起こるもの。100%ミスの無い授業を作る事は無理です。ミスの無い世界は理想論ではありますが、正論でもあります。そのために、教員はミスを徹底的に減らす努力が必要になります。努力をいくらしてもミスはしてしまうもの。起こさないようにする努力の心だけは失くさないで下さいね。

授業などでミスをした時にはそれを後からフォローすれば良いのです。

「○○の××はどうしてこうなったの?もっと具体的に教えて欲しい」

そんな生徒もきっといるでしょう。そんな時に質問に答えられないと教師として失格と思いますか?私は思いません。

「じゃあ自分でも調べてごらん。次の授業の始めに答え合わせをしてみようか」

などのフォローを行う事も可能です。次の授業までに必死で調べたら良いのです。今では書籍以外にもインターネットと言う便利なものがあります。

様々なフォロー方法がありますので、一度のミスで落ち込まないで下さい。後からミスをフォローして100点の授業に仕上げれば良いのです。

 

 

授業の見直しは年単位で

授業を行った後には反省点を探していく事が理想です。それを行わないようになれば、その方はもう教員失格ですよね。しっかりと授業について振り返って良かった点や改善点をチェックしておきましょう。しかし、ここで注意をしておくポイントがあります。

「1組で行った授業で改善点が見つかった。2組ではそれを活かしてより良い授業をしよう」

この考えは正解でもありますが、時には不正解にもなります。その理由は、クラスによって授業内容が異なる可能性があるからです。下手に授業改善を行うとクラス毎に学習達成度が大きく異なる単元が現れます。授業展開も大きく変更してしまうと、試験に有利・不利なクラスが出てくるので教育上はよくありません。試験を平等に行うためにも、授業展開をクラスによって変更する事はダメです。

授業が終わって改善点を見直したら、翌年の授業に活かせるようにしていきましょう。

 

 

新人は授業シミュレーションを欠かさずに

私は大学で模擬授業を行う時には必ず脳内でシミュレーションを行っていました。勿論、板書から生徒役の反応まで考えて予測していました。それで良い授業を行えていたので自分の実力はそこそこなのかと勘違いをしていました。そう、教育実習までは。

教育実習では、本物の生徒を相手に授業を行い、脳内シミュレーションではダメだと気付けたので本当に良かったです。そして私は、空き教室を利用して必ず授業の最初から最後まで、最低でも3セットは一人でリハーサルを行うようになりました。板書の時間や声の出し方、教員としての動きなどを全て実際に現場で練習をするようにして、脳内シミュレーションはリハーサルの練習にするようにしました。これは実際に授業練習として非常に効果がありました。時間配分も上手くできるようになり、スムーズな授業展開ができるようになったのです。

勿論、実習生の時だけではなく、非常勤講師になった後でも自主的に空き教室を使ってリハーサルは必ず行っていました。新人の間は授業にミスをする事もありますが、リハーサルを行う事によってミスは減らすものです。時間が許す限り練習をしておきましょう。